アメリカ現地時間の8月3日から8月6日、アメリカオハイオ州のファイアーストーンCC7400ヤード、パー70のコースで行われたPGAツアーWGC世界ゴルフ選手権、首位と2打差、7アンダーの単独4位からスタートした松山英樹が最終日を9アンダー、トータル16アンダーのブッチギリで優勝しました!!
全英オープンでは最終日、スタートホールからOBを打ってトリプルボギースタートするなど、不完全燃焼で終わった、その鬱憤を晴らすかのような見事なプレーでした。
松山英樹 WGC世界ゴルフ選手権 優勝への軌跡
爆発の起爆剤は2番パー5、セカンドショットをグリーン外すも、ラフからの長いアプローチを見事に入れてイーグルで幸先良いスタート。カップに吸い込まれるようにボールがカップに向かって転がりました。
3番パー4もセカンドショットを見事にピンそばにつけバーディ。序盤でいきなり3つ伸ばしてさらに勢い付きます。
そのまま危なげなく4番、5番をパーで上がり、6番パー4。ファーストカットからのセカンドショットをピンハイにつけてここでも難しラインを見事読んでバーディ。
さらに9番、ここはセカンドショットを3mのところに付けて、またまた難しいラインを読み切りバーディ奪取。
フロントナインで5ストロークも伸ばして12アンダーの単独首位。とにかく、ショットとパットが冴え渡ってサンデーバックナインに折り返します。
11番も長めのバーディパットを外してなんなくパーを取ります。
12番パー3のティーショット、左のラフに外してしましました。バンカーに入らないところに今日の松山のツキを感じさせます。このグリーン脇のラフからのアプローチを見事1mに寄せます。このパーパットも危なげなく沈めてパーセーブ。
ここで松山の前を行くチャーリーホフマンが13番でバーディを取って松山に1打差と迫ります。試合としてはなかなか面白い展開。しかし、日本人の私は松山応援団としてTVにかじりつきます。
13番ティーショット。ドライバー。昨日は右の林に打ち込んでピンチを迎えていました。今日のティショットは左のファーストカットのラフへ。解説によるとなんのも問題ところ、とのこと。セカンドショットは52度のウェッジ。このホールは476ヤードのパー4。もう、飛距離が我々アマチュアと違いすぎて訳が解りません。このショットもピンをかすめてピンハイ2mにつけます。ラフからでもピタッと止めるスピンコントロールが素晴らしい。美妙らラインのバーディパット。見事にカップイン!バーディで1つ伸ばして13アンダー。この時点で2位と2打差になります。
松山を2打差で追うチャーリー・ホフマンが14番でティショットをバンカーに入れるピンチ。失敗を喜ぶのはゴルフファンとしては失格ですが内心はしめしめ。そのバンカーショットはグリーンを左に大きく外して深いラフへ。よしよし。そのアプローチも上手く寄せられず2パットのボギー。松山との差は3打差に広がり、最終組のザック・ジョンソンが松山と2打差の11アンダーで単独2位に浮上ました。
14番パー4.松山は3日間ともこのホールバーディで得意としているホールです。今日もフェアウェイど真ん中に330~340ヤードショット。お見事です。全英オープンでは右へ左へ大変でしたが今日はタイミングがぴったり合っている模様。良い位置からのセカンドショット。しかしピンの左側にやや距離を残すもしっかりとパーオン。入念にラインを読んでから打ったバーディパットは惜しくもカップの左をなめて入らず。タップインでパーセーブ。バーディならずとも全く危なげなく試合は進行していきます。この時点で2位のザック・ジョンソンと2打差の首位。
15番、228ヤードと長めのパー3です。初日はここでバーディ。最終日に手にしたクラブは6番アイアン。私ならスプーンでギリ届くかどうかの距離です。松山のショットはグリーンに乗せるも右手前に落ちて距離を残してしまいます。距離のあるバーディトライ。距離はぴったりだけど、左に外してパーセーブ。ほんとに今日の松山は安心して見ていられます。
しかしここはアメリカPGAツアー。しかもWGC世界ゴルフ選手権。一発のミスで簡単にダボを叩いてしまうことも多くあります。今日の選手も□マークの多い事。まだまだ気は抜けません。
16番652ヤードのモンスターパー5、松山はティーショットを右に打ち込み、木に当たってラフに入れてしまいまいた。なかなか深いラフですがボールは見えています。これで2オンは難しくなってしまいました。2打目はなるべく距離を稼いでフェアウェイに置いて3打目を楽にいきたいところ。嫌な所にあるバンカーを越えていい場所のフェアウェイに運びました。3打目。池越えのショット。バックスピンで戻してベタピンのスーパーショットでバーディチャンス。解説の人もスピンコントロールは世界レベルだと言ってました。このバーディパットを難なく決めて14アンダー。2位と3打差つけて残り2ホールへ。
17番短めのパー4.ここは距離の無いパー4なのでドライバーは使わずティーショット。しっかりとフェアウェイキープ。フェアウェイから9番アイアン。これも良い位置にバーディチャンスにつけます。今日の松山のショットの精度は凄いです。さぁバーディパット。見事に連続バーディ!15アンダーに伸ばして2位と4打差。独走態勢です。
18番最終ホールのパー4のティショット。これが無難にいけば、ほぼ優勝確定か。ドライバーで打ったティーショット。フィニッシュがピタッと止まってフェアウェイど真ん中。完璧なドライバーショットでした。続くセカンドショット。これもピタッと止めてバーディチャンス。優勝を決めるバーディパット。緊張するハズのこのパットを、あっけなく決める松山。後半で4アンダー!!見事にPGAツアー5勝目を飾りました。
最終日は圧巻の9アンダー、トータル16アンダー。このコースで61というスコアはタイガー・ウッズ、セルヒオ・ガルシアが持っているベストスコアタイだそうです。
メジャーに次ぐ大会と言われるWGCで今季二勝。来週は全米プロ。この調子が来週も続けば、今の松山にはだれも勝てないでしょう。悲願のメジャー優勝目指して来週も頑張って!!
コメント