ホンマゴルフの最上位ラインである「T//WORLD」シリーズに、新たな旗艦モデル「TW777ドライバー」が登場しました。プロ・上級者向けのイメージが強いホンマのTWシリーズですが、今回はヘッドスピード40m/s・平均スコア100前後のアベレージゴルファー視点から、VIZARD for TW777 フレックスSR・ロフト角10.5度のスペックで試打した率直な感想をお届けします。購入前の参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。
クラブ紹介
ホンマ TW777ドライバーは、同社のツアーワールドラインに属するフラッグシップモデルです。最大の特徴は、パーシモン時代のシャフトに使われていた素材をソールセンター部に採用した「チタンカーボン」と、新構造の「カーボンリング」を組み合わせたテクノロジー。チタンの剛性とカーボンの軽量性を両立させることで、インパクト時のたわみ剛性を強化し、高初速と安定性を同時に実現しています。
ヘッド体積は460㎤、素材はTi811チタンボディ(鋳造)にSJ221チタンフェース(鍛造)を組み合わせたハイブリッド構造。さらに「リアカーボンボディ」によってカーボン体積を前作比で約35%拡大し、余剰重量の最適配分による低重心設計が施されています。可変ウエイトを搭載しており、自分の弾道に合わせた微調整も可能です。
また、ホンマ独自の「NON-ROTATING SYSTEM」により、シャフトを回転させることなくロフト角・ライ角・フェースアングルを無段階調整できるのも実用的なポイント。シャフトには専用設計の「VIZARD for TW777」が装着されており、高強度素材の積層構造によって軽量でありながらブレにくい特性を持ちます。今回試打したSRフレックスは重量49.5g、トルク6.25°の先中調子で、ゆったりとしたスウィングリズムにもマッチする設計です。
スペック(試打モデル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ホンマゴルフ |
| モデル | TW777ドライバー |
| ロフト角 | 10.5° |
| ヘッド体積 | 460㎤ |
| シャフト | VIZARD for TW777 |
| フレックス | SR |
| 重量 | 49.5g |
| トルク | 6.25° |
| 調子 | 先中 |
| 長さ | 45.5インチ |
振った感じ
実際にクラブを握った瞬間、まず「軽い」という印象が先に来ます。総重量が軽めに設定されているため、アドレスからテイクバックにかけて余計な力みが生まれにくく、自然とリズムよく振れる感覚がありました。
ヘッドスピード40m/sのスウィングでは、SRフレックスの先中調子がタイミングを取りやすく、切り返しからダウンスウィングにかけてシャフトのしなりを感じながらスムーズに振り抜けました。重いクラブだと腕に力が入りやすく、スウィング軌道が乱れることがありますが、このドライバーはその心配が少ない印象です。
「プロ仕様モデルだから難しいのでは?」と身構えていましたが、実際に振ってみると思いのほかやさしく感じました。可変ウエイトによる低重心設計が、ミスヒット時のヘッドのブレを抑えてくれているように感じます。アベレージゴルファーでも十分に扱いやすいドライバーです。
打感
打感は一言でいえば「柔らかい」。インパクトの瞬間にズシっとした重厚感はなく、ソフトでありながらしっかりとエネルギーが伝わっているような感触がありました。
これはSJ221チタンフェース(鍛造)の薄肉設計と、カーボンリングによるたわみ剛性の強化が相乗効果を生んでいるためと考えられます。フェースがたわみながらボールを包み込み、その後しっかりと弾き返す——そんなイメージの打感です。
打音は高めの「カキン」という響きで、弾き感と柔らかさが共存しているような独特のフィーリング。試打後に何球か続けて打ちましたが、芯を外れたときとヒット時の打感の差がわかりやすく、フィードバック性能の高さも感じました。スウィングの改善意識を持ちながら練習したいゴルファーにとっても、使い応えのある一本だと思います。
弾道
弾道の特徴は「高い」の一言。ロフト角10.5度に加え、リアカーボンボディによる低重心設計の効果が相まって、打ち出しから高い弾道でボールが上がっていきます。
ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーは、ダウンブローが強いと弾道が低くなりがちですが、このドライバーは自然にアッパーブローのイメージが作りやすく、高弾道・低スピンの理想的な弾道が出やすいと感じました。風に対しては多少影響を受けやすい面もありますが、ランで距離を稼ぐより「キャリーで運ぶ」イメージで打てるので、コースの形状に合わせたマネジメントがしやすくなります。
方向性についても、試打した範囲では大きなブレは感じませんでした。カーボンリングによる余分な変形の抑制が、打点が多少ズレても弾道の安定性を担保してくれている印象です。スライスやチーピンに悩むアベレージゴルファーには、可変ウエイトの調整も合わせて活用することで、より方向性を安定させられるでしょう。
飛距離
今回の試打での計測飛距離は215ヤードでした。ヘッドスピード40m/s・平均スコア100前後の筆者にとっては、決して悪い数字ではありません。
高弾道・低スピンの弾道特性のおかげで、キャリーでしっかり距離を稼ぎ、ランも適度に出ました。ミート率が安定したショットでは220ヤード近くまで伸びる場面もあり、スウィングが噛み合ったときのポテンシャルを感じました。
一般的にヘッドスピード40m/sの目安飛距離は200〜220ヤード程度と言われており、今回の215ヤードはその範囲内。チタンカーボンとカーボンリングによる高初速テクノロジーの恩恵を感じつつも、スウィングの質を上げることでさらなる飛距離アップが期待できると感じます。「もう少しヘッドスピードが上がれば230〜240ヤードも狙えるのでは」と感じるほど、このドライバーのポテンシャルは高いと思います。
まとめ
ホンマ TW777ドライバーをSRフレックス・ロフト10.5度で試打した結果をまとめると、以下のとおりです。
- 振りやすさ:軽量設計で扱いやすく、SRフレックスはヘッドスピード38〜42m/s前後のゴルファーにマッチ
- 打感:柔らかくソフトなフィーリング、フィードバック性も高い
- 弾道:高弾道・低スピンでキャリーが出やすく、方向性も安定
- 飛距離:215ヤード計測(HS40m/s)、スウィング次第でさらなる伸びしろあり
プロ・上級者向けブランドのイメージが強いホンマのTWシリーズですが、TW777ドライバーはアベレージゴルファーにも十分対応できる懐の深さを持っています。「いいクラブで上達したい」「打感・弾道のレベルを上げたい」と考えている方には、ぜひ一度試打してみることをおすすめします。



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